第27話

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2019/08/11 02:23


あなたside











2018年春



この頃には私たちも18歳


友達も治ってきて働くようになった


弟も16歳、妹も15歳


みんな働ける歳


月一で会う時、友達から聞いた


教えてくれなかったら私はただ働くロボットになっていた











『やっほー』


友達「あなた!!」


『どうしたの、今日はやけに元気だね笑』


友達「聞いて聞いて!!」


『なになに?笑』


友達「はいテレビの前座ってこれ見て!」










そう言って流れ始めたのは


私がいたSnow Manのオリジナル曲


Snow Dream


ここまで大きくなったんだ


みんなかっこよくもなって


この曲はファンの皆さんに向けた曲


歌詞にはメンバの名前が入っている


どの歌詞も私に当てはまっているような


そんなの自意識過剰なのかな


いろんな思いが身体中を駆け巡って


気がつけば瞳から雫が溢れていた










「涙で滲む約束がまだ果たせない僕だから」




手紙を読む時、


阿部ちゃん瞳には涙が滲んでいた気がするんだ







「もう少し側にいてもうなほんとは聞き飽きてるよね」




私が何度もくじけそうになった時


あなたなら大丈夫、そして、


何があっても俺たちのそばにいて欲しい


この言葉で私は頑張ることができた







「君の声が夜空に舞う」





七夕の日の夜に7人で天の川を見に行った


その時、流れ星に願った


それが口に出ててみんなで笑ってた









「淡い粉雪が街を染めるように1粒1粒Snow Dream」




阿部ちゃんと2人で少し雪が降ってた時に


デビューしようね


なんて言って出掛けたことがあったなぁ


それが私達の夢だったから






「Be the one 君のOnly one」

「Twenty four seven 命を燃やして」







「“春”を待ち詫びながら君のことを考えてた」


「I want to become famous その願いはいつか“叶”えます」





聞いた瞬間に分かったよ


私の名前も入れてくれたんでしょ?


手紙に書いた有名になってねの文字


ずっと忘れてなかったんだね













友達「分かったでしょ?
みんなはあなたを必要にしてるんだよ?」


『私、、、戻ってもいいのかな』


友達「戻りな!私はもう大丈夫だし、
あんな家族捨ててもいいんだよ?」


『私、もどる、』


友達「どんな感じでも、どこに入っても、
戻ることに意味があるから、」


『分かった、ありがとう』


友達「うん、頑張ってね!」













私は戻る


そして、復讐する


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