第52話

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2020/03/29 14:17



あなたside

















『離して』


中島「どうすればもっと絶望みる?
どうすればもっと苦しむ?」


『知らない』


中島「メンバーにに手出してみようか?」


『樹の同期でしょ、よくそんなこと言えるね』


中島「あ、いいんだ」


『いいわけないじゃん』


『手出ししたら許さない』



































キッと中島を睨んでみるけど全く力は緩まない


ほんとに、もうこれ以上傷つけたくない


どうしたらいい?


考えろ、考えるんだ私




































中島「消えて?今すぐ」


『いやだ』


中島「消えてくれたらメンバーには手を出さない」


『信じられない』


中島「ほんとだって、消えてくれたらそれでいい」


『、、、』


中島「いいの?メンバー傷つけても」


中島「どうする?」


『あんたの前から消えればいいの?』


中島「そう」


『じゃあさ、まず離してくんない?』


中島「おっと、失礼」



































中島はどこか楽しんでるように見える


あいつの前から消える、、、?


簡単に言えば死ねってこと?


いや、ジャニーズ辞めればいいの?


どっちにしろここから出なきゃ


LINEで浮所呼んでみた


意外とすぐ開けてくれるって


なんで浮所はここにいるんだろ
























ガチャッ


浮所「どうしたの?」


浮所「ってなんで健人くんがいるんですか?」


中島「あなたと話してただけだよ」


『、、、』


浮所「あなたちゃん凄く険しい顔してる」


浮所「嘘、ついてません?」


中島「あーあ、バレちゃった」


浮所「え?」


中島「俺の目的、知らないでしょ?」


中島「俺ねぇ、こいつ潰したかったの」


浮所「こいつって、あなたちゃん?」


中島「そ、」


浮所「なんで、?」


中島「嫌いなんだよね、ずーっと、
だから潰そうかなーって」


中島「なんでこんな奴好きになったのか分かんなくて
考えてみたけど、さっぱり分かんねぇの」


中島「浮所どうする?」


浮所「さよなら、健人くん」



































なんだか話についていけずぽかんとしていたら


浮所が手を取って私を廊下に出した


バックも服も全部取ってくれてこう言った


「俺あなたちゃんが好きなんだ。


でも叶わないってわかってたから
力ずくで手に入れようとしたの。
でもそれがあなたちゃんを苦しめたよね。


笑顔が1番好きなのに、
俺があなたちゃんから笑顔奪ってた。
ごめん、ほんとごめん。


今できるのはこれぐらいしかないから、
健人くんは俺がどうにかする。
あなたちゃんは自由に生きてね。



バイバイ、ごめんね、ありがとう。」





言い返す暇もなく家から出された


どうにかするってどうするの?


やめてよ、浮所が傷つくよ


私だけでいいよ


元々は私と中島の問題だし、


決着つけるのは私でいいよ


これで浮所に何かあったら私自分でが許せないし


復讐が終わらない


家のドアを叩いても誰も出てくる気配はない


知らないうちに雨が降り出して、


傘を持ってない私はびしょ濡れ


だけど今はそんなのどうでもいいぐらいに


敵なはずの浮所が心配だった











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