第23話

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2019/07/19 11:16


あなたside







「それでは次は、
あなたにお手紙書きましょう
のコーナーです
今回はSnow Manの、
阿部亮平くんと春叶あなたちゃんです」








阿部「あなたへ
ちっちゃい頃から見ていたあなたがもう
中学生だなんて時が経つのは早いなぁと思います。
昔はなかなかレッスンに追いつけなくて
泊まり込みで練習してて、ほんとに頑張り屋さんで。」




阿部「今は、アクロバットも歌もダンスも完璧で、
たっくさん成長したなぁと思っています。
これは、Snow Man全員が思っているはずです!
なんでも乗り越えてきた強いあなた。
どんな困難も、この7人で乗り越えていこう!
このグループでずっと一緒に活動がしたいです。
そして、一緒にデビューしようね。
それが、今の僕の願いです。」



「「フゥ〜」」




『ありがとう』



『阿部ちゃんへ
私のお兄ちゃん的な存在の阿部ちゃんには
感謝でいっぱいです。
夜まで練習に付き合ってくれて、
勉強も教えてくれて、面倒も見てくれて。』


『阿部ちゃんは私にとって
なくてはならない人です。
そんな阿部ちゃんが私は大好きです。
ありがとう。』




『でも、阿部ちゃんやメンバー、事務所の皆さん、
関わっていただいたスタッフの皆さん、
そして、応援して頂いているファンの皆さんに
私は伝えなければならないことがあります』







ごめんね



心の中でつぶやいた


誰にいったかもわからないこの言葉は


この広い会場の宙を舞って壊れた


それでよかった












『私、春叶あなたは、本日をもちまして
事務所を退所します。』


阿部「え?」


『驚いている人もいると思います。
事務所が嫌いになったり、
メンバーが嫌いのなったことは決してありません。
むしろ大好きです!
これは私が、弱かったから、です。
誰も何も悪くありません。
私が悪かったんです。
本当にごめんなさい。
皆さんに1つだけ、プレゼントを贈ります。』






『阿部ちゃんの願いは叶えてあげられません。
ずっと一緒にいたかったけどいれません。
ごめんね。こんな私を許してください。
Snow Man6人で、これからも頑張ってね。」













私は1回礼をして、その場を去った


阿部ちゃんは固まって動けなかった


後ろを振り向かないように


振り向いたら後悔になりそうで


誰にも見られないように


アイドルの最後を過ごした


会場を後にした

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