第45話

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2020/02/06 07:40



あなたside

















家を出てから約1時間


どこか分からなくてさまよって


事務所に着くまで1時間もかかってしまった


いつまで経っても浮所からの情報がない


はぁ、だる


リハ場に着くともう京本が待っていた




















京本「おはよ」


『ども』


京本「塩だね」


『関わらないって決めたから』


京本「そっか、、」


『で、話って?』


京本「もう少し待って」


『早くして』


京本「変わったね」


『あれから7年経ったし』


京本「ごめんね、気付けなくて」


『別にいいよ、もう気にしてないから』


京本「あ、そろそろ来る」


『誰が?』


「ごめん!ちょっと遅れた!」

















そう言って入ってきたのは阿部ちゃんだった


そうだ、Snow Manもいるんだっけ


めっちゃ気まずいじゃん


1月からまともに話してこなかった


3人いるのが苦しくて辛かった


3人が悪い訳じゃない、私が弱いだけ


なのにどうしても見てられなかった


















阿部「あなた、大丈夫?」


『あ、大丈夫』


京本「これで揃った!」


『話したい事って?』


阿部「あなた無理してないかなと思って」


『無理はしてない大丈夫』


『それだけなら他に用事あるから行くけど』


京本「それだけじゃないよ」


阿部「なんで辞めたのか、今までどこにいたのか」


京本「それが聞きたくて呼んだんだ
これから一緒に仕事していく上で
あなたのことちゃんと知っておきたいから」


『それなら那須から聞いたんじゃないの?』


阿部「俺らはそれが全てなんて思ってない、
だからさ、ほんとのこと教えて?」


阿部「あなたがいなくなってからずっと考えてた、
何がだめだったのか、なんであなたは辞めたのか』


京本「Snow Manは自分たちを責め続けてたんだよ」


阿部「だから教えて、もうあなたを失いたくない」















ずるいよ、阿部ちゃんも京本も


そんな真剣な目で見ないで


醜い私がその瞳に映る


話したら負け、そんなの分かってる


これ以上、苦しめないで


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