朝ごはんを片付けると
みんなは次々と家から出ていった
翔太「あなた」
「ん、翔太いってらっしゃい」
さっきから不機嫌そうな顔
きっと仕事に行くことを知ってるんだろう
翔太「ちゃんと帰ってきてね」
そう言ってパタンと玄関から出ていった
ちゃんと帰ってくるよ。
そう心の中で返事をしてからリビングに戻り
「ラウちゃん、行っておいで」
と大きな背中を押す
ラウ「いーやーだー」
「お迎え行くから行きなさい」
ラウ「えー」
もう1人の不機嫌男子を見送って
今日の仕事の準備をすることにした
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！