第98話

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2020/04/01 17:27
ラウちゃんの手を引いて

別の道へ行こうとした

そしたらパチンって乾いた音


「ラウちゃん?!」


振り返るとびっくりした顔で

頬を抑えていた


「ラウちゃん!」


私は取り乱してラウちゃんに話しかける

まだ高校生なのだから

大人から手をあげられるなんて怖いに決まってる


ラウ「あなたちゃん大丈夫だよ」


それなのにラウちゃんは

変わらず私の前に立ち続けてくれた


ラウ「あなたちゃんは俺の家族です。失礼します!」


なんてしっかりお辞儀をして

それから私の手を引いて

家まで帰った

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