第121話

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2020/04/25 16:19
帰り道、涼太がノートを見ながら歩いているのを見た


「涼太がいる」


蓮「ほんとだ」


私にぴったりくっついてそう言う蓮

蓮がくっつくたびにドキドキしてる自分がいる

なんだか悔しくなって

2人から離れた


「りょーた」


後から声をかけると

涼太はゆっくりふりかえって


涼太「あなた、おかえり」


と微笑んだ


「ただいま。それどうしたの?」


ノートを指さすと

涼太は手に持ってるノートを見せてくれた


「スイーツ?」


涼太「新しいのを考えなくちゃいけなくて」


「大変だね」


涼太「大変だけど楽しいよ」


たくさんたくさん赤い文字で修正がされてて

違う人の文字もある

なのに楽しいって


「涼太はほんとすごいね」


蓮「ちょっと、俺たち置いてかないでくれます?」


涼太に微笑んだらグイッと腕を引かれた


ラウ「なんかめめばっかずるい!」


涼太「あなたは人気者だね」


にこやかに見守る涼太と

私を挟んで喧嘩をする2人と

ゆっくりゆっくり家まで歩いて帰った

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