私を見た亮ちゃんが自分のパーカーを
トレーナーの上に被せた
「なーに?」
亮平「なーに?じゃないよ。後ろ凄いことになってるよ」
と首を指さされる
「翔太だ」
そう呟くと亮ちゃんはため息を吐いた
亮平「するなとは言えないけどさ、ラウールに悪影響にならないようにね?」
「気をつけてたんだけどなぁ」
蓮「あなたってガード緩いね」
「うーん、よく言われるかなぁ」
へへっと笑うと
後ろからふっかがやってきて
頭を優しくどつかれる
辰哉「へへじゃねーよ」
照「俺の隣の空き部屋使えば?」
なんだかんだみんな私を甘やかしてくれる
照「今日俺休みだから掃除しとくよ?」
翔太「なんの話し?」
さっきまでボサボサだった髪を
ゆるくセットした翔太がおりてきた
涼太「翔太の部屋じゃあなたがもたないよねって話」
翔太「ふーん」
あくまでも私たちは関係を持ってない
だから、離れようが離れまいが関係ないんだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。