ふっかがゆっくり朝の支度をする午前10時
「ふっかのお仕事って何?」
辰哉「聞きたい?」
「聞かないでおく」
辰哉「聞けよ!」
ふふふと2人で笑って
それからふっかが顔を上げた
辰哉「俺がゆっくり出来るのはシフト制の会社だからでーす。」
紙に書かれたシフト表は
どれも11時から20時近辺
辰哉「よし、いってきまーす」
とふっかは家を出ていった
「ひぃくん」
ふっかを見送ってすぐ
大きな背中を探した
「ひーくん」
ソファーに座ってテレビを見てる彼に話しかける
照「ん?」
「ひーくんはね、トレーナーさんでしょ!」
私がそう言うと
ひーくんは可愛く笑って
照「せいかーい!」
と言った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。