第3話

プロローグ 3
22,741
2019/12/23 16:57
泣きながら雨に打たれて

気づいたら男の人に抱かれてた

抱かれてたと言っても

やましいことはしてないよ

本当に。

それから私はそこに住み着いた

みんなが優しくするからそれに甘えてた

特に翔太は優しかったと思う

そんな翔太の幼なじみ

宮舘涼太の料理は格別に美味しくて

これから1人で暮らしていく私は

自分の料理を満足に食べれるか心配だ

これも優しい涼太のせいだね。

それから私の専属トレーナーの岩本照

いなくなっちゃったら私、また太っちゃうなぁ

優しくてちょっと厳しいひーくんがいないと不安。

佐久間大介は私のことをいつも元気にしてくれる人

さっくんがいない日は少し

いや、だいぶ元気が出ない

これから1人だって言うのに

どうやって元気を出そうかなぁ。

そういえば元気のない時

いつも相談に乗ってくれたのは、深澤辰哉だった

ふっかはきっといつまでも

私のことを気にするんだろうね

ふっかのせいじゃないのに

こうやって悩んでると

私の隣にぺったり引っ付いてくるラウール

ラウちゃんには

私みたいなダメな人になって欲しくなくて

たくさん厳しいことを言ってしまった気がする

いや、きっと沢山言った。ごめんね。

あと、もう1人寂しがり屋がいるんだっけ

向井康二

康二くんは私の太陽でどんなに分厚い雲も

さっと振り払ってくれるの

上京するって大きな決断をした君にならって

まいた種を回収してみた。なんて。

雨が降る空を見上げて思い出す

うちの天気予報士阿部亮平

亮ちゃんが昨日、明日は雨って言ったのに

また傘忘れちゃった

傘を忘れた日は決まって亮ちゃんが届けてくれたよね

もう、大丈夫なんだよ。

最期に、めめ。

もうこれで終わりなんだよ。全部。

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