第70話

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2020/03/02 15:38
ふっかに慰められ部屋を出てから

また違う人の部屋のドアをそっと開ける


「亮ちゃん」


亮平「あなた?」


「入っていい?」


亮平「いいよ、おいで」


そっと開けると亮ちゃんは

机に向かって勉強をしているようだった

それを中断して本を閉じた


「明日天気になる?」


亮平「天気聞きに来たの?」


私が質問すると可笑しそうに笑う亮ちゃん


「勉強中なのにごめんね」


亮平「あなた泣いたでしょ」


「へ?」


亮ちゃんの机の横のベットに座ると

亮ちゃんが私の顔を見て近づいてくる


「亮ちゃん?」


彼の名前を呼んでも

彼は黙って私の隣に座って私の目を見つめて

私の涙のあとを優しく拭った


「どうしたの?」


亮平「天気予報聞いたら帰っちゃうの?」


いつもと違う亮ちゃんに少し戸惑いつつ

なぜか目をそらせなかった

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