脳みそが溶かされたように
ふわりふわりと揺れる
蓮「ダメだ。俺あなたが好き」
そんな声が聞こえた気がした
唇が離れた数秒
それからまた唇が重なった
私は聞こえないふりをした
蓮「じゃ、おやすみ」
めめはそう言ってキッチンから消えてった
私はふわふわした気分のままおふろにはいって
それから亮ちゃんの部屋に行った
「亮ちゃん」
亮平「あなた、おいで」
昨日と同じ
2人でベットに並んで座った
亮平「突然あんなこと言ってごめんね」
申し訳なさそうに私の頭を撫でる亮ちゃん
「私は夢を全部諦めて生きてきたから、夢を叶える人って凄いと思うよ。」
亮平「え・・・?」
聞き返してきた亮ちゃんに
私は全てを話すことを決めた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。