第51話

48
11,991
2020/02/10 17:28
目が覚めるとまだ周りは暗かった


涼太「あ、起きた?」


ソファーで涼太の膝を枕にして寝ていた


「ごめん涼太」


涼太「大丈夫、とりあえず水飲みな?」


コップをスっとわたしてくれた

きっと準備していてくれたんだと少し嬉しくなる

水を飲むと

優しく頭を撫でて


涼太「なにかあった?」


と顔を覗かれた


「んーん、嫌いなお仕事頑張ったから」


そう咄嗟に嘘をついた


涼太「毎回お酒飲んで帰ってくるの?」


「うん」


きっと酔っ払ってヘロヘロになって帰ってきて

寝ても忘れないんだ

悲しいな


涼太「そっか、じゃあ毎回こうして運んであげる」


そう言うと

私を優しく起こしてからお姫様抱っこをして

ふんわり笑ってくれた


涼太「あなたが安心して帰って来れますように」


そんな彼に連れられて

彼の部屋のベットに優しくおろされた


涼太「ゆっくり寝て。おやすみ。」


「後で、抱き締めてね」


私の言ったことに返事はせずに

彼はまた部屋を出ていった

プリ小説オーディオドラマ