……私は阪本 あなた…、
………故あって16歳のフリーター、
今日は働けるギリギリまで働いた、
その所為か疲れで眠たかった
私は自転車のライトをつけるのを忘れているのに
気付かず、いつも通り帰る。
キキーーーッ!!
交差点を通りかかった所をトラックが直進してくる
鈍い音と自転車が落ちる音が聞こえた、
嗚呼、死ぬんだ……
…しょうもない人生だった……
私の意識はプツリと切れた、
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………あれ……私は死んだんじゃ……?
そう思い、目を開くと
そこは見覚えのない場所で、
私はふかふかのベッドで寝ていた。
2話に続く
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!