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コンコン
ドアのノックの音が鳴る。
ロナルドさんがこの前の吸血鬼対策課の人と話している声が聞こえた
私はと言うと‥‥
ドラルクさんに【エイジオブヴァンパイア】と言うゲームを勧められ一緒にやっている
ドラルクさんはゲームの教え方が本当に上手だ。
普通のチュートリアルよりもわかりやすい説明をしてもらったおかげで難関も突破できた。
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俺はヒナイチにそう答えた。
するとヒナイチは俺を見て嘘はないと感じたのか、次の質問にうつる。
ヒナイチは俺の目を見ると軽く頷いて微笑む。
そう言って俺はドラ公たちのいる部屋に向かう
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そんな事を話しているとガチャリとドアが開く。するとドアからロナルドさんが入ってきてドラルクさんの方に向かっていく。
ロナルドさんはいきなりドラルクさんにアングルホールドを喰らわせる。その後、次の獲物はお前だと言いたげな顔でこちらを見つめる
そう言って私は事務所の方に向かって行った。
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緊張する。吸血鬼対策課の人と2人きりの空間。
こちらが口を開こうとすると彼女が口を開く。
彼女の質問に答える。しかし彼女は顔色を変えずにこちらを見る。
私は恐る恐る彼女の質問を聞く。吸血鬼対策課と聞くとやはり威圧を感じる。
そんな事を考えていると、彼女は口を開いた。
ゴクリと息を飲み込む。
彼女の顔色が怖く感じ身構えをする。
彼女は顔色を変えず、職場の面接官のように真剣な表情をしながらメモを取る。
その質問に対し私は慌てて即答をした。
確かに吸血鬼は人の血を好んで飲む。だが私は血を飲んだことがない。
じゃあいつもどうやって栄養補給してるのか、それに関しては、いつも牛乳で補給している。
話が逸れたが、私は二つめの質問に答えた。
吸血鬼対策課の人はまたもや顔色を変えていない。
私はゴクリと唾を飲み身構える。
先ほどまで真面目な質問をされていたのにいきなりこのような質問を出され頭が困惑した。
彼女の目は先ほどの面接官のような目からキラキラと輝く子供のような目に変わっている。
そして彼女ははっとし、また面接官のような表情になる。
苦笑いしながら彼女を見る。
立ち上がるとロナルドさんたちのいる部屋に向かいながらそう述べる
そう言い私もこちらに来る。
すると彼女の目が光口から涎が垂れているのが見えた。
彼女の視線の先にあるものは、ドラルクさんの作ったクッキーだ
そう言いドラルクさんはヒナイチ‥という人にクッキーを一枚渡す。
するとヒナイチさんはクッキーをすごく美味しそうに食べて行った。
こんなに笑ったのは久しぶりだ!
この1週間、私は家族のこととかもあってあまり上手く笑えなかった。
だけどこんなに笑えたのが楽しくて仕方がない。
そんな私を見るなり、ドラルクさんは顎に手を当てながら考えるように私を見つめた。
そうして私達はこの後ドラルクさんが作ったクッキーを食べながら雑談をして過ごした。
数分後、そろそろヒナイチさんが帰る時間となってしまった。
こうしてヒナイチさんと別れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‥‥‥
ちなみに結果はと言うと‥‥。
ジョンと眠っているあなたくんを見ながらロナルド君とそう話していた。
確かにこの先あなたくんに何が起こるかわからない‥。
危険な能力に目覚めてしまうかも?精神を病ませて人間襲ってしまうかも?
そう考えるだけで私の背筋は凍った。
私はあなたに近づいてそっと頭を撫でた。
今後君に何があろうとも。決して私たちが止めて見せよう。
吸血鬼退治人(ヴァンパイアハンター)のロナルドくんと、高等吸血鬼(ヴァンパイアロード)である私が、
もう君の事は見捨てないからな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。