...ん。
目が覚めてしまった。
外はまだ暗い。
てか、こんなに広い部屋私専用にしてもらって
なんか私幸せ者だなぁ...w
トンっ
ぬいぐるみと私以外無いはずのベッドの上。
ぬいぐるみではないなにかに手が当たる。
暗くてよく見えない...。
怖い...。
お化け...なの!?
目が慣れてきて少し周りが見えるようになってきた。
私は恐る恐る隣を見る。
そこにあったのは...
いや、いたのは...
さとみ。
わざわざ夜中に私の所にきて寝に来たのか。
...いや、なんで?
寒かった...とか?
さとみはスースーと綺麗な寝息をたてている。
整っている綺麗な顔。
ちょっとだけ口が開いている。
少し子供っぽい。
好きだなぁ。
最初は声に惹かれた。
でもライブでも会ってお顔にも惹かれた。
そしてお話会での神対応。
性格にも惹かれた。
こんなに完璧な人がいるだろうか。
毎日毎日好きが溢れる。
事ある毎に「好き。」が止まらない。
ずっとさとみと一緒に居たい。
ころんくんとゲームをしている時にムキになるさとみも
莉犬くんとゲームをやる時に大人気ないさとみも
デートでエスコートしてくれる時、気遣って優しくしてくれるさとみも
何気ない会話をしている時に大爆笑するさとみも
私が作ったご飯を美味しい美味しい言って沢山食べてくれるさとみも
全部全部大好き。
...眠くなってきた。
私はさとみにぎゅっと抱きついて寝た。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。