第7話

私と永瀬廉
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2019/09/20 22:30
私は言われるがまま廉についていった
3階の1番奥の部屋まで行った
あなた

わぁ

部屋の中はとても綺麗で整っていた
永瀬廉
永瀬廉
ここが寝たり勉強したりする部屋
隣が風呂専用
下は倉庫
基本俺はここの部屋にいるんや
あなた

なんかすごいね

私は廉が勉強できる理由、ひとりでいる理由、ここに住んでいる理由
そしてなにより
















家族がいない理由
だけは聞いちゃいけないと思った
永瀬廉
永瀬廉
あなたと俺は別世界の人間なんや
あなたは俺と関わっちゃいけない
あなた

どうして?私はもっともっと廉と関わりたい
もっと沢山お話したい

永瀬廉
永瀬廉
もう17時だし帰りな
送るで
あなた

う、うん
ありがと…

廉の住むアパートから私の家までは曲がってすぐ

私はそのままありがとうとだけ伝えて家の玄関のドアの前に立った

振り返ると廉は私の様子を見ていた
そして
永瀬廉
永瀬廉
じゃあな
また明日!お前と話せて嬉しかった!
初めて聞いた廉のおっきな声
廉は笑顔で手を振っていた
あなた

お前じゃなくてあなたって呼んでって言ったじゃんボソッ

フッ
ついつい笑ってしまった
そしてドアを開けて2階の自分の部屋へ行くと
まだ下から様子を見ていた

そんなあなたに私は恋してしまいました

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