前の話
一覧へ
次の話

第3話

187
2021/09/09 01:15





そんな時、


「ねえ、さっき自己紹介の時愛知県出身って言ってたよね?
俺もなんだけど」


と角名くんが話しかけてきたのだ。







それからは、よく話すようになった。




角名くんも、元々あまり喋らない性格のようで、
会話のテンポもゆったりでいいから、
私たち結構一緒に過ごすことが多くなった。












角名くんはバレー部で、
私は帰宅部。






だけど、私は読書が好きだから図書委員会に入っていて、


放課後に図書室の当番になることも多く(みんなやりたがらないから、私が自ら進んで引き受けていた)



帰りが遅くなると、
よくバレー部の練習帰りの角名くんとばったり校門で会うことが多々あった。








角名くんは同じバレー部の2年生、宮兄弟といることが多くて、
成り行きで私も宮兄弟と話すようになった。








けど、







「あかんわー!明日小テスト忘れてたわー!どないしよ!?」




「侑うるさい」
「ツムうるさい」




「はあ??角名もサムも俺に冷たすぎちゃう??


あなたちゃん何か言うてやってや!!
そういやあなたちゃん図書委員やんな?頭いいやんな?」








『えっ?あ、』







--"図書委員=頭良い"っていう等式は、どうかと思うんだけど……









プリ小説オーディオドラマ