前の話
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護衛対象の後ろから襲いかかろうとした男をぶん殴る、こいつは・・・貰った資料(身体能力、運動能力、魔法力等が特にやばいリスト)に載っていない・・・
チッと舌打ちをこぼしてそういった、踏むと痛いであろうから選んだヒールで手を踏みつけると呻き声を上げて気絶した
私はこの可愛いらしい異世界人、ユウの護衛役だ、数ヶ月前、彼女がモテすぎる、という訳で雇われた、男子校で唯一の同性ということもあってか懐かれている、この学園で何度目か、大変な目に遭ったがなんだかんだ上手くやっている
彼女と私は何も四六時中一緒にいる訳では無い、彼女の周りに友人が居て護衛が必要なさそうな時はさすがに離れている、ちょっとお喋りしていると購買部に着いた、ドーナツが好物だと言っていたからドーナツを数個買っていく
移動する、途中も何回か彼女を守った、少し切れているが...まぁいいだろう、大した傷じゃない血も出てないし後で手当しよう、そう考えて居ると植物園に着いた、
さっき出来た傷から血がだくだくと溢れ出ていて芝生を赤に染めている、取り敢えず傷を見るために座った
そう言って立ち上がった瞬間ふらりと倒れかける、急いでユウさんが支えてくれたがクラクラと足が覚束無い、
次の瞬間、足が地面から離れる、所謂お姫様抱っこと言うやつで抱き抱えられている、
そう言われて黙るしか無かった、ラギー・ブッチさんがユウさんを送ってくれることになったので一先ず安心だろう、ユウさんとラギー・ブッチさんが植物園を出ていくのを見送ったあと保健室へと進む、なんだか黙ってるのが気恥ずかしくて、なにか話そうと思考をめぐらす
しまった、失礼だ、大して親しくない先輩相手になんてことを
良かった、ちゃんと答えてくれた、気分を害してはないようだ、確かに、ラギー・ブッチさんは分かりやすすぎる、ユウさんには一切見返りを求めないし、声のトーンが違う、確かに、答えるとまた沈黙が流れた、どうしよう、どうしよう
以外にも沈黙を破ったのはレオナ先輩で、どうしてそんなことを聞くのかが分からない、
予想外の気に入ってる宣言に顔が赤くなる、横髪で顔を隠すが...見えてしまってるだろうな、と考えてレオナ・キングスカラーさんの胸に顔を押し付けさせてもらうことにした
そう言われて更に顔をグリグリと押し付ける、今上で覗いてるであろう人物はニヤケ面してこちらを見ているのだろう、
どれだけああしてただろう、顔の火照りも消え、そろそろ顔を離そうかと思っていた頃にその言葉が降りかかった、顔を上げ、見ると椅子に座らせられる、
そう言われてヒールを脱ぎ、ニーハイを脱ぐ、血は止まっているようだ、消毒され、包帯を巻かれる、その顔を見て気付いた、さっき困っているのか?と言う問いはこれが他人につけられた傷ではないか、という心配では?と、人に付けられた傷と言うのはあながち間違ってはいないのだがこれは自分の不注意だ、それなのに心配をかけてしまうとは...申し訳ないという気持ちが溢れてくる、そんなことを思ってる間に手当ては終わったようで、お礼を言おうとする
と短く一言、立ち上がろうとするとまた抱き上げられた
また何も言えなくなる、今度は顔をじっくりと見る、改めて綺麗な顔だな、と思った、次の瞬間、レオナ・キングスカラーさんがゲッと声を上げる、正面を見るとマレウス・ドラコニア基ツノ太郎だった
レオナ・キングスカラーさんの顔が歪む、それを見てニヤリと笑ったツノ太郎
バチバチと火花が散るようだ、レオナ・キングスカラーさんの腕の中でおろおろしていることしか出来ない自分に嫌気がさした
先輩方の圧に怯えながらもそう告げる
次の瞬間、目の前にオンボロ寮があった、傷も治っている、
足の痛みもすっかり引いてオンボロ寮に向かって歩いていく
にっこりと挨拶してオンボロ寮に入る、ユウさんに心配しすぎて泣かれてしまった、大丈夫、と告げてご飯の準備を2人でする、今日はグリムがいないので2人分を作って運んだ
特に何も無かった、と告げるとしょんぼりとした顔でそっかぁ...と落ち込んでしまったようだ、今日はそのまま諸々をすませ、就寝した
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。