第14話

11. 油断
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2022/02/14 13:23
まず誰に話そうかと考え、一番最初に浮かんだのはやはり初期刀である加州清光だった。
審神者部屋に加州様を呼び、早速事情を説明する。
加州清光(極)
加州清光(極)
え、ならいざと言う時の為に護衛付けた方が良いんじゃ……。もしくは、遠くから誰かに見張りさせる?
あなた(本来の姿Ver)
あなた(本来の姿Ver)
不穏な渦が何かも分からないし、出来ることなら更に結界でも張ろうかと思ったんですけど……
私が言うと、加州様に両頬を引っ張られる。
何故に?とフリーズしてしまうが、私の頬を引っ張ったまま、加州様が小さく溜息をついた。
加州清光(極)
加州清光(極)
こういう時こそ俺達を頼らないでどうすんの?一番は俺が良いけど、アンタの刀は俺だけじゃない。此処には、アンタを護る為の刀が沢山あるんだから。使わないと勿体ないだろ?
あなた(本来の姿Ver)
あなた(本来の姿Ver)
れも、もひバレらら……(訳:でも、もしバレたら……)
加州清光(極)
加州清光(極)
バレないようにするって。影でちゃんと見守ってるからさ。あーでも、戦闘になったら約束は出来ないかも。
まぁ、そん時はそん時
加州様と話をしている最中、ふとある作戦を思い付いた。護衛をしてもらうなら、なるべく近い方がいいだろう。
あなた(本来の姿Ver)
あなた(本来の姿Ver)
加州様、上手くいくか分かりませんが……こういうのはどうでしょう?
加州清光(極)
加州清光(極)
え、何?
加州様に思い付いた作戦を話すと、加州様は「あーなるほどね」と納得してくれる。
加州清光(極)
加州清光(極)
作戦は分かったけど……
本当に上手くいくかな
あなた(本来の姿Ver)
あなた(本来の姿Ver)
私もフォローしますので
加州清光(極)
加州清光(極)
分かった。俺も頑張るよ
加州様はやれやれ……とでも言うように小さく溜息をついた後、「分かってるとは思うけど主、あんまり油断してちゃダメだからね?」と言って立ち上がり、部屋から出ていった。
あなた(本来の姿Ver)
あなた(本来の姿Ver)
(油断、ですか。確かに、不穏な渦から何がでるか分かりませんからね。油断は禁物ですな)

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