第10話

ジフンを起床させる係
595
2022/02/25 04:56

午前10時、マネージャーさんから連絡がきた。

「ウジを呼んできて」と。

レコーディングスタジオへ、集合の時間になっても来ないのでジフンを起こして欲しいとのことだ。
あなた
たしかに、朝見なかったな。
他のみんなはレッスンの方に行っていて誰もいない。

物静かなリビングからジフンの部屋に向かう。ノックをするが、返事はない。
あなた
ウージー
中に入ると、ベッドの上の布団がモコッと盛り上がっている。あの中にいるのだろう。
あなた
おーい、朝ですよー
パタパタと布団の上から叩く。

少しだけモソモソ動くのがわかる。だけど、なかなか手強い。
あなた
起きてー
ウジ
んー…
あなた
呼ばれてるよー
ウジ
ん…んー…ん
あなた
っわぁ!
布団の中から手が出てきたかと思うと、グイッと腕を掴まれる。

そのまま強い力で引っ張られ、布団の上に倒れ込むように横になった。


目の前にひょこっと顔が現れる。

そして、目がパチッと開く。
ウジ
え。

真正面で向き合い、静止。

ウジ
うわぁ!!
飛び起きるジフンを、何も言わず見つめる。

そしてまた、見つめ合って静止。今、どういう状況?
ウジ
まじ、…いや!ごめん!
ジフンは目を逸らして謝ると、サササーッと素早くベッドから起きて椅子に垂れかかったジャージを手にする。

ウジ
…シャワーしてから行くわ。
あなた
あ、うん。
そのまま静かに部屋を出て行った。

ベッドに取り残された私も、速やかに起き上がり、落ちたスマホを拾う。
ウジ
まじで、びっくりした…ジョンハニヒョンかと思ったまじで…
ホシ
お!おはよ!
ウジ
…なんでお前ここに?
ホシ
俺も今起きた!一緒に出よー。
ウジ
ん。
ホシ
ん?なんか耳めっちゃ赤くね?どうした?
ウジ
…赤くない。
ホシ
ははは!赤いって!
あなた
あれ?おはよう。
ジフンの部屋から出ると、すぐにスニョンとジフンが話す姿が見えた。

私が挨拶すると、ものすごい勢いで振り返る2人。
ホシ
今、あなた、え?!ジフナの部屋から出てきた!?
ウジ
あー、めんどくさ…
あなた
起こしに行ったんだよ。
ホシ
えーまじ?耳赤いの関係ないのー?
ウジ
めんどくさい。

今日の夜ご飯、何作ろうかな…


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