第3話

大好き
1,653
2018/10/16 16:00
ツリメ
あなた
あなた

ん?

ツリメ
大好き
あなた

いや、なに急に

ツリメ
大好きなんだもん、言ってなにが悪い!!
あなた

はい、はい、ありがとうございます

ツリメ
んー!!なにその態度!!
あなた

みっくん、酔っ払ってる?

お酒の香りがふわっと風に乗ってきた。
ツリメ
酔ってなんかないし〜
あなた

おおおお、

パタリと私の方に倒れて、スースーと寝息を立てながら眠りへと落ちていったようだった。
エイジ
あなたー、みっくん知らない?
あなた

ここ、ここ、

エイジ
あー、やっぱり
あなた

やっぱり?

エイジ
弱いくせに大量に酒飲んで
あなた

うそでしょ!?何かあったの?

エイジ
あなたが最近冷たいーって
あなた

え?

エイジ
誰か好きな人できちゃったのかなぁとか
あなた

そんなわけないのに

エイジ
俺も言ったんだけど聞く耳持たずに飲み続けてさ
あなた

みっくん、ばかだね

エイジ
まぁ、酔い冷めたら優しく接してあげて
あなた

うん、わかった、ありがとう

エイジ
じゃあーおやすみー
あなた

おやすみ

そっと、体制を横にさせ寝かせた。

朝日が見えて来た頃、何かに突かれている気がして目を開けると、目の前にみっくんの寝起きの顔があった。
あなた

っあ、みっくん

ツリメ
おはよう
あなた

おはよう

柔らかく微笑み頭にポンと手を置いた。
ツリメ
あなた、なんか怒ってる??
あなた

なんにも?怒ってなんかないよ

ツリメ
ほんとに?
あなた

うん

ツリメ
じゃあさ、あなたは誰が1番好き?
あなた

今は、みっくんだよ?

ツリメ
今は?ずっとじゃないの…?
あなた

もし、この先みっくんに新しい彼女が出来たら、今「ずっと」なんて言っちゃうと後悔しちゃうでしょ?

ツリメ
んん、あなたはやっぱり俺の事嫌いなの?
あなた

いや、好きだよ?好きだけど、

ツリメ
冷たいよ、あなたー
あなた

不安になるんだよ、みっくんモテちゃうから、一層の事YouTuberなんて辞めちゃえばいいのにって思ったりすることもある、今こんなに幸せだと怖くなっちゃうんだよ…

今まで思っていた事を吐き出すと、ますます悲しくなってしまった。
そんな私をみっくんは優しくそっと包み込んだ。
ツリメ
ごめん、あなたが考えてることちっともわからなかった
あなた

いや、ごめんね、わがまま言っちゃって…

ツリメ
YouTuberを辞めることは出来ないけど、これからもたくさんあなたの笑顔が見れるように頑張るから「今は」なんて言わないで
あなた

…うん

耳元で話すみっくんの声はいつもよりも真剣で優しい声だった。
そっと腕が解かれ私の頬に口付けを優しくした。
ツリメ
だから、冷たくしないでね?
いつものみっくんに戻ったようだった。
ニコリと笑い私の両肩に手を置いた。
あなた

うん…みっくん

ツリメ
ん?
あなた

大好きだよ

ツリメ
ちょ、不意打ちはキツイ…///
赤く顔を染めて反対方向を見てしまったみっくんは可愛くて、愛おしくて、ついつい、いじめたくなってしまう。






いつもの調子に戻ったみっくんはお昼も夜もずっと私から離れなかった。
ツリメ
あなたーあなたー!
あなた

はいはい、

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