――――LINEにて
はぁ、、
今日が
とうとう来てしまった…
うらたさんには勉強したって言ったけど
本当のとこはそこまでしてなくて
とある計画に没頭してたんよな〜
だからちょっと心配なんだけど。。
まあうらたさんが送ってくれるであろう念で答えを導くまで…か。
憂鬱になりながらも
通い慣れた学校へ足を運ぶ
あ、、
あれ まーしぃやないか…?!
あ、その言葉
前にうらたさんにも言われたことあるなぁ
『お前の嘘はすぐ分かるんだよ』
って。。
あの時は 嘘つくな ってすんごい怒られたわ…
『坂田の嘘はわかりやすい』
その言葉から思い出される記憶に浸りながら教室へ向かい、テスト用紙が配られて僕はやっとその余韻から離れることが出来た。
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国語 92
数学 93
理科 91
社会 95
英語 91
テストは見事に……
と言っていいのか、、
ギリギリ90点を超えることが出来た…
あぶねーー!!
まじセーフ…
まじセーフ…!(大事なことなので2回)
よしゃ!
これでうらたさんと思い出作りができる…!!
てゆうか 先生話長すぎぃ……
それにしても…思い出か。
思い出。
もう
最後。
この夏で
寂しいな…
もっと。
一緒に。。
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なんで僕泣いてんやろ…
もしかして
"あれ"のせい…?
そんなの気にしたって
もう、、やるって決めたのに…
わかる…
多分あの事だ。
でもこのことを言ったらまーしぃは
きっと僕のことを嫌って
僕を捨てるかもしれない…
そんなのやだ…
僕は、、僕は、、、
まーしぃを見送った後、
疲れた俺は深い眠りについた。
―しまside―
坂田、様子が完全におかしかった。
しかもあれは 嘘ついてたな。
まあこっちも用事あるなんて嘘ついたんだけど…
とりあえずうらたさんに――――――――
―うらたside―
坂田とまーしぃ
テスト大丈夫だったかな。
ま なんだかんだ言っても
やる時はやる奴らだから心配ないよな!
♪。.:*・゜
ん、まーしぃか…
まーしぃから今日あった出来事を全て聞いた。
それで俺がわかったことは3つある。
1つ目は
坂田が下校前、教室で寝ていた時に泣いていた事、
2つ目は
朝はなんの変化もなく、テストの点も大丈夫だった事、
3つ目は
途中から泣いていた理由がわかっていたとしても、嘘を貫き通していた事――
あいつ…
何かあったのか…?
プツッ プープープープー
電話を切って俺は色んなことを考えた。
全て俺の想像や憶測だが、、
多分
坂田の過去の事が関係してるんじゃないか。
俺はその結論に至った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。