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第1話

病 / 暗
4,140
2022/11/13 15:50





side . taiga











恋人は 、 アイドルだ 。 ステージに立てば輝き 、 多くの人を魅了する 。







そして俺は同業としてそんな彼を尊敬している









でも 、 そこを降りればただの人だ 。






そこら辺にいる人より容姿がいいだけの 、







すごくこだわりの強いただの人間

















「 ねぇ 、 京本 。 俺このコップは白湯飲む時のやつって言ったよね? 」









… また始まった









『 あー 、 ごめん 』








「 ごめんってさぁ 、 俺何回も言ってんのに 。 お茶飲むのはこっち! 」










食器棚から出されたそれは 、 俺が今使っている '' 白湯用 '' とさほど変わらず 。







くだらないな 、 御免だけど 。







いつもいつも俺はこの神経質なところが堪らなく嫌だ .







最近はそんなことも増えた 。 疲れてるから ?







俺は仕事が重なると部屋がひっくり返るタイプで 、







相手は細かいところが気になり出すタイプだ .













『 なんか … さ 』







「 なに? 」







『 もういいや 、 俺ら合わなかったのかもね  』







「 … え? 」







『 別れよう … ここ出るわ 。 』







「 京本 … ? 」













自室に向かって地方に行く時に使っている鞄を引っ張り出す。







最低限の着替えやスキンケアの物品を放り込む 。










「 ね 、 なんで 、 」











背中の方から '' 俺なんかしちゃったかな 、 教えて 、 直すから 、 '' って聞こえるけど







直らないだろうなぁ … 多分 。







… そうして 、 声には出さないけど問いかけには答えておいた 。







あらかた詰め終わると 、 後ろを振り返る 。











『 フィギュアとかそういうのはまた 、 北斗が居ない時に取りに来るから 。 合鍵はその時置いて帰るわ 』








「 やだ 、 ねぇ 、 俺 きょーもとがいないと 、 」








『 もうさ 、 限界なんだよね 。 その神経質なところ … ごめんね 』















… バタン 。






思いのほか勢いよく閉まった扉を背に





俺はこれから行く宛を探すことにした 。


















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「 only you 」の方は後々出していこうと思っております (🎀 . .)"

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