第2話

36
2018/03/28 07:40
優茉side

「ん…」

あ、もう朝か

今何時だろ…

まだ7時か…

…あ、ゆうくんまた寝てる

体痛めちゃうよー

優「んん…」

「おはよ」

優「あぁ…おはよ」

寝起きのゆうくん可愛い笑

「ゆうくん可愛いね」

優「可愛くないし」

「女の私より可愛いよ」

優「いや、優茉の方が絶対可愛い」

「ないない笑笑」

コンコン

あ、先生かな

「はい」

医「失礼します」

医「おはようございます。どうですか?体調は」

「おはようございます。体調はいいんですけど…」

医「どうかしましたか?」

「…記憶が無くなっているんです」

医「……そうですか」

医「なぜそのような考えを?」

「…この男性が、私の恋人らしいんです。
でも、私は全然覚えてなくて、それでそうなんじゃないかってなりました」

医「そういう事ですね、分かりました」

医「一応検査しましょう」

-----------検査後

医「…橘さんは、記憶喪失です」

「そうですか…」

医「でも、急に思い出すことがあります。その時には、ひどい頭痛がきます」

「…分かりました」

医「頭痛や異変があればすぐにナースコールをしてください」

「はい、分かりました。失礼しました」

病室に戻る

"記憶喪失"か……

思い出せるのかな…

コンコン

「はい」

優「優茉?来たよ」

「ゆうくん!どぞ!」

優「失礼しまーす」

優「体調はどう?」

「うん、大丈夫!」

優「…あ、今日検査あったんだよな?」

「…うん」

優「結果どうだって?」

「……"記憶喪失"って…」

優「そっか…辛かったな…」

ゆうくんが優しい言葉をかけてくれて、目頭が熱くなる

ポロポロと目から涙が落ちてくる

優「大丈夫だよ…これからゆっくり記憶戻していこう」

そう言って、ゆうくんが抱き締めてくれる

「…わっ…たし…グスッ…ゆう…くん…に迷惑かけて…るなっ…って…グスッ」

優「全然迷惑なんかじゃないよ。寧ろ今こうして優茉と一緒に入れるだけで嬉しいよ」

抱き締めたまま背中と摩ってくれる

ゆうくんのおかげで落ち着いた

「ん、ありがと。落ち着いた」

優「おう!いつでも頼っていいからな」

「ありがとう」

優「あ、あと、さっき優茉が俺に迷惑かけてるって言ってたけど、俺は全然そんなこと思ってないし、逆に優茉の事を支えたいって思ってるから」

優「だから、迷惑かけてるとか言うな」

「ゆうくん……ありがとうグスッ」

優「おう笑」

「も〜、また泣いちゃうよ〜」

優「え!あ、ごめん!」

「…ん、大丈夫」

2人で目を合わせて笑い合う

「「あはは笑笑」」

優「あ、優茉」

「ん?」

優「明日ちょっと出かけよ」

「?うん!出かける!」

「あ、でも外出許可もらってない…」

優「その事ならだいじょーぶ!ちゃんともらってます笑」

「お!さすがゆうくん!」

優「笑笑」






優「あ、やべ笑」

優「俺もう行くね。明日は楽しませてやるからな笑」

「楽しみにしてる!笑」

優「じゃな」

「じゃあね!」







1人になる





























……早く、

















……早く



















……ゆうくんのためにも、自分のためにも







































____記憶を戻さなきゃ








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