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第1話

突然、
53
2018/03/22 12:01
キーーーーッッッッ




ドンッ





何かが体に当たった




?「優茉!?優茉!…ゆ…」


誰かの声がする






どんどん意識が遠のいていく





「ん…」

目が覚めると、病室だった


起き上がってみると、
知らない男性が私の手を握ったまま寝ていた

誰だろう…

?「ん…?…優茉!?」

男性が急いでナースコールを押す

コンコン

ガラガラ

医「橘さん、お目覚めになられましたか」

?「はい!」

医「………よし、明日詳しい検査をしますので、また異常があったら明日言ってください」

?「はい、分かりました」

ガラガラ


?「本当に目が覚めてよかったよ」

「あの……すみません……どなたですか?」

?「…え?俺だよ、佐藤優人(さとうひろと)!」

「…すみません、本当に分かりません」

優「…そっか」

優「じゃあ、改めて!俺、佐藤優人!優茉と付き合ってる!…まぁ、今は知らない人だろうけどな笑」

「ごめんなさい…」

優「いやいや、いいよ!これから1週間で俺の事好きになってもらうから笑」

「好きにならなかったらすみません」

優「なっ!ひどいなー笑」

「笑笑」

優「…あ、笑った」

「へ?」

優「やっぱ優茉は笑った顔も可愛いなぁ笑」

「!!//////」

「な、何言ってるんですか/////」

優「あ、敬語やめよ!あと、前みたいに"ゆうくん!"って呼んでね」

「え、無、無理だよ…」

優「いーから!はい!」

「ゆ、ゆうくん…/////////」

優「よく出来ましたニコッ」

「/////////」

優「やっぱ優茉は照れ屋だなー
頭撫でられただけで顔真っ赤にする所全然変わってない笑」

「そうだったっけ笑」

優「そーだよ笑だからねー、俺反応が面白くていっつも意地悪してんだよ笑」

「え!意地悪はやめてー!」

優「どーしよっかな笑」

「お願いしますーー!」

優「じゃー、キスしてくれたら考える」

「え!?そ、そ、そんなの無理無理!」

優「なら意地悪いっぱいしちゃおー」

「えぇ…ずるいよ…」

優「だろー笑」

えぇ………

意地悪してもらいたくないし……

「目!絶対瞑っててくださいね?!」

優「分かった!」

なんて言って嬉しそうに目を瞑ってる

はぁ……


チュ

「は、はい!や、やりましたよ!//////」

優「おー笑ありがと笑」

「これで意地悪しないんですよね?」

優「ん?意地悪しない?そんなこと言ってないけど」

「え!?」

優「いや、やってくれたら考えるーとは言ったけど、意地悪しないとは言ってないよ?笑」

「えーーーー!」

優「いぇーい笑」

「もーー…」

何それ……



優「どんどん俺の事好きになってね?笑」

「絶対嫌です。」

優「まぁ、そう言えるのも今のうちかな笑」

もういいや。無視しよう




「あ、そういえば、私なんで病院にいて、どれくらい寝てたの?」

優「あー、そっか、覚えてないのか」

「うん。全然」

優「じゃー、話してあげよう」

優「まず、優茉は2週間寝てた」

「え!!??そんなに?!」

優「そ笑」

優「で、簡単に言うと、優茉は俺とのデート中に、交通事故に遭って、意識を失って、病院に運ばれて今に至る」

「は、はぁ…」

「もう1回聞くけど、私どれくらい寝てたんだっけ」

優「だから、2週間」

「…………」

やっぱり信じられない

2週間も寝てたなんて

私の感覚だったら、1日ぐらいなのに

優「信じられないだろうけど、本当だから笑笑」

「うわぁぁぁ」

優「どしたどした笑」

「その、私が寝てた2週間はゆうくんは何してたの」

優「俺はねー、ずっと優茉の側にいたよ」

「え!2週間も?」

優「おう」

「そ、それはありがとうございます」

優「いーの、いーの笑俺が好きでいたんだから」

ゆうくんって意地悪してくるだけじゃないんだ……←

「正直見直した」

優「お笑」

「ゆうくんって意地悪しかしないのかと思ってた」

優「まじかぁー笑」

優「まぁ、そう思われても仕方ないけど笑」

「けど、今は優しい人って思った」

優「お、俺の事好きになった?」

「それはないけどね。」


「…っていうか、今何時…って、23時!?」

だからか…さっきから眠くなってきた

優「優茉、寝ていいよ」

「ん。ありがと…」

優「おやすみ」

「おや…す…み…」



そこで意識は途絶えた









ゆうくんが


























"愛してるよ"















と言っているのは耳に入らなかった


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