今日は朝の登校も1人、
さとみくんが、委員会で朝の集まりがあるらしい。
はぁ、
私このまま通り魔とかに襲われないかな。
今日NEWSでみた隣町で通り魔が現れたこと、
この街にも来て、私だけ殺してどっかいって欲しい。
こんな憂鬱な日々は、
生きてても意味が無い。
学校に着くと、
理生と琉月がいるのがみえた、
どこかホッとして、話しかけようとする。
急に腕を引っ張られ、またどこかへ連れていかれる。
今日は体育倉庫だ。
殴られ、蹴られ、
痛みに耐えて、耐えて、耐えて、
懐かしいこの日々が戻っているのを実感する。
死ねよ、か。
私だって死にたい。
けど目の前に毎日にすとぷりがいるんだよ、
死ぬの勿体ないって思っちゃうんだよ。
あと、私根性ないんだよ、
知ってるでしょ?
だから、死んで欲しいなら、
...そっか、
私死ぬのか。
やっと、
怖さはなかった。
お母さんの時もあってか、恐怖心をどこかに忘れたみたいだ。
刃物が凄いスピードで来た。
スッ
あれ、なんで私避けちゃったの。
首に当たるはずの刃先がほっぺを掠めた、それだけだった。
はずなのに、
私は死にたいはずなのに。
どうして私は最後まで皆を頼ってしまうのだろう。
まだ、 ”死にたくない” かも。
▽ 久米 琉月 《るぅと》 side
朝、あなたがこない。
??いまさっき聞こえたような??
でも、どこにもいない。
僕は嫌な予感がした。
またいじめられてるのかな。
他のすとぷりメンバーにもLINEを入れて、
授業なんてほったらかして色んな所を探した。
そして、全ての部屋を探し終えて、
いない。
普通に今日はいないのか。
僕達は体育倉庫へと向かった。
そして、僕は、
刃物を向け今にも突き刺しそうな勢いのクラスメートをみた。
そう言うと、あなた目掛けて刃物を振り下ろした、
僕はそれを止めた。
と、クラスメートの人達は莉犬の手によって向こうへと連れていかれた。
と言い、走り去ってしまった。
ということで、行くことにした。
あなた達には関係ない!!
か、
どうしてまた頼ってくれなくなったんですか...。
僕達そんなに頼りないんですか。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。