ローズラットが静かに口を開く
その時そこにいる皆が息を飲んだ
いつからそう翼が言葉を繋ぐ前にローズが答えた
ローズが床に膝を着いた
ローズラットが悲しそうに喋る
ローズラットはステンドグラスを見つめる
美月が恐る恐るきく
全員が息を飲んだ
ローズラット呟く
アルトがとっさに反応した
ローズ軽く笑う
幸之助が焦り時に耳打ちする
時が何かを閃く
その時だったシュルシュルと言う音と共に青い薔薇が
床から出てきた……いや
時が出したのだ
薔薇は鉄格子に絡まり付きものすごい力で鉄格子を
曲げていく
その時だったローズが首元にナイフを持ってきた
ローズラットが勢いよく喉元にナイフを刺そうとした時
鉄格子が人が通れるぐらいに開いたのだ
幸之助が手を伸ばす
クロハも叫ぶ
その時全員が鉄格子の外に出る…………
でも遅かった
鉄格子の外に出てナイフが手をかすった時にはもう
ローズラットの喉をナイフが貫いていた
その時だった全員の視界がホワイトアウトした
次に全員が意識を取り戻したのは幸之助の家の中だった
夢だったのか?
そう思いもしたが
全員の服装があの時の
あの本に居た服装になっていること
そして何よりも
全員があれは夢ではないと確信していた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。