あの不思議な出来事が終わり
僕は特に変わったことも無く過ごしていた
あのあとはちょっと大変だった
お母さんに事情を話して
やっぱり最初は嘘だと思わせたけど
時さんや愛斗さんからの説明もあって何とか信じて貰えた
それであの本は愛斗さんが勤めている図書館に置かれることになった
大丈夫なのかと思ったけど
愛斗さん曰く
との事だ
ちなみにだけど
1度皆で本のを読んでみた
薄々予想は着いていたけど
本の中で僕らがした事が物語のように書いてあった
僕は今日も通学路を歩く
そんな変わり映えしない会話を繰り広げながら
変わらない1日を過ごしていく
あぁそうだ
あの本にはもうひとつ異変があった
題名が御伽噺の救世主から
御伽噺と少年少女達に変わっていた
それだけ
𝑒𝑛𝑑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!