あなた
ねぇ?
シルク
ん?
シルクと歩く、家までの道。
今日はなんだか2人とも口数が少なくて…
あなた
なんで梨寧のこと振ったの?
シルク
俺さ…
別に梨寧のこと好きだった
わけじゃなかったんだよね…。
シルク
でも告られたから断る必要も無いかなって。
あなた
告白、シルクからじゃなかったの!?
シルク
おう。
あなた
へぇ…あ、ごめん。
続きを。
シルク
というか、ごめん。
あなた
へ?
シルク
ちょ、さっきの説明だと回りくどいわ。
えーっと、俺さ、幼稚園の時好きなやつがいたんだよね…。
でも想いを伝えられないまま離れ離れになっちゃって。
シルク
もう会えないし、って諦めてた。
シルク
でも、こないだ、そいつに気持ち伝えられることに気付いて。
シルク
だから…
梨寧のこと振った。
あなた
そ、そっか。
幼稚園の時から想い続けてるって
相当すごいことだ。
もう私のこの気持ちは、シルクに伝えることなく心に仕舞われ続けるんだろうな…。
少し、寂しいような、安心したような、なんとも言えない感情だったー。
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第14話 記憶
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