16.
そして翌日 、とんでもないことが起こり始める。
何事もなく登校して佐久間たちと過ごしていると,先生が教室に入ってきた。
すると
女子生徒を中心に先生の周りがやけに騒がしくなる。
うるせぇな 、と思っていた所,こんなことを耳にしてしまった。
.
とある女子の一言で,周りの視線が一気に俺に向いた。と同時に俺は顔を隠す。
佐久間は何故か楽しんでいるよう。どんだけピュアなんだよ(
すると先生が口を開き始めた。
.
そう言うと,いきなりそいつの顔を包んで顔を近づけた。
なんか… ムカつく 、
理由は間違っていない。だけどその理由でキスしたんだろうが←
流石 、皆を見事に説得させ逃れてくれた。
皆が先生から離れていく中,一人が歩いてくる。
そして俺の所に来た!?
え、何何 …そもそも此奴は誰だ?←
はぁ 、とまた溜め息をつくと突然,肩に手を置かれ少ししゃがんで目線を合わせ
.
一気に恥ずかしくなって頭を下げる。すると顎を上げられ(いわゆる顎クイってやつ) ,
勢いで思わずその男を突き飛ばしてしまった。
気づけば周りには女子ばっかり。俺ってそんなに悪者なのか?
とにかくこの場から逃げたかったので,とりあえず謝ってペコっと軽く頭を下げ すぐにその場を猛ダッシュで去った。
next.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。