帰り道、ユンギの言葉を繰り返しながら歩いてた
「お姉さん、1人?」
低い声に怖くて動けない
こわい
助けて
ギュッと目をつぶって心の中で叫んだ
聞き覚えのある声に振り返ると
一気に力が抜けてその場に座り込んだ
あれ?今日はジミンいないのね。
いつも一緒だから変な感じ。
ジミンもテテもユンギに会いたくて
遊ぼう!遊ぼう!
てすごい言ってくる
ユンギが「あいつらうるさい」って…
それに2人の距離感がおかしいから
見ててイヤなんだって♡
え?
私って普段そんな感じですっけ?
ま、いっか
暴走しかけてるから早めに止めないと…
テテのことジミンしか回収できないから(・・;)
ピアノ…楽しまないといけないけど、
今は…切り替えられないよ
だって…
入賞したら…
私はドイツへ行くんだよ、ユンギ…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!