〈 time limit _365day 〉
彼と別れてすぐは 泣いてばかりだった 。
家にいても 何処にいても
彼との日々を思い出して涙が止まらない 。
毎日 目を腫らし 声を枯らし
辛く孤独な日々だった 。
私にとって彼がどれだけ大切な人だったのかを思い知らされるような 時間 だった 。
ー たしか この時くらいに
彼とのことを想って泣くのはこれで最後にしようと
彼の連絡先 彼との写真 彼がくれたモノ
全部を捨てたんだった 。
今思えば なんで捨てちゃったんだろう· · · 。
今残る 彼がくれたモノは 、
思い出 と ひとつの手紙
· · ·だけになってしまった 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。