〈 time limit _ 236day 〉
20191030
今日は 彼の誕生日 。
毎年 アバのみんな と前々から計画して誕生日会を開いていた ·
いつもは そらからの
「今年も誕生日会すっぞ ~」
という 呼びかけで準備に入ってた 。
でも今年は そうじゃない 。
そういう訳にもいかない 。
pm 10 : 00
時計をみると 10時を指していた 。
いつもこの時間になると 、
アバハウスの電気を消し 全員クラッカーを手にする 。
きっと今頃 、みんなは彼を待ち構えて居るのだろう 。
クラッカーが鳴り 大袈裟に驚く彼を想像する 。
大袈裟に驚いてると 知らないみっくんは 、毎年 、普段ビビらない彼が驚いたのだと喜んでたな 。
ー 懐かしいあのときを思い出す 。
この年の私の誕生日会 、
何から何まで彼が準備してくれて 、
「俺の誕生日会は倍で開けよ !」
て言うから ゼッタイ倍にしようと思って色々考えてたのに
結局なにもしてないな 。
そう· · ·まだなにもしてないんだよ。
今年こそ 開くから 。
喜んでくれる誕生日会 、計画してるから 。
ゼッタイ来てよね· · · 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。