小学生の頃
私は大体のことがほとんど完璧にこなせた
親は私の事を 天才 だと褒めた
そんな私がお兄ちゃんを追い込んでいた
ある日，いきなりお兄ちゃんが爆発したように叫んだ
そう言って，お兄ちゃんは部屋にこもり，そのまま不登校になった
それ以来，一度もお兄ちゃんと話すことはなかった
そして，私が中1になってまもなくお兄ちゃんは部屋で首をつって自殺した
お兄ちゃんの死体を見た時，「お兄ちゃんってこんな顔だったっけ？」と思った
お兄ちゃんは必ず私のいない時にリビングで食事をとったりするから，『俺は由実が嫌いだ！』と言われて以来，一度もあっていなかった
残念ながら，私の頬は濡れなかった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。