炭治郎視点
俺たちがそう言うと、
あなたは目に涙を溜めた。
一人で全て抱え込む、
それがあなただと改めて感じている時、
煉獄さんが上弦を攻撃した
やはり、と言っていいくらい
強かった。
そう実感している時、
事件は起きたんだ ____ 。
グシャッという音が聞こえ、
あなたの身体が攻撃された。
血を吐いて倒れるあなた、
それを見て微笑んでいる彼奴、
あなたが倒れたのは
こいつの攻撃のせいなのに、
その言葉に俺は、
キレた。
よわよわしい声で、
そう訴えてくれたあなた、
流石に俺も我に返った。
けほっ、と言って
血を吐きながらそう言った。
上弦の言葉の返事を最後に、
あなたは動かなくなった、
隠の人たちが作業をする中俺は、
怒りに震えていた ____ 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!