はぁーっ…今日は疲れたなぁ。
そう思ってベッドに倒れ込む。
結局、翔先輩は私にクレープを奢ってくれて、しかも私の家まで送って行ってくれた。
優しすぎるよ、もう…。
少し強引だな、とか思ったけど、
やっぱり翔先輩は優しいんだなぁ…。
\ピロン/
そんなことを考えてたらスマホが鳴った。
誰からだろう…
そう思ってアプリを開くと。
「か、翔先輩…っ」
翔先輩からだった。
『あなた、今日はありがと。楽しかった!明日から俺が朝迎えにいくから、家で待っててね?』
という内容の下に可愛らしいスタンプが送られてきた。
……ん?
明日から、翔先輩が迎えに来る……?
嬉しい。嬉しいけど、
流石にそれは申し訳ないと思い、
『私も楽しかったです!ありがとうございました。流石にそれは申し訳ないです……』
って送り返した。
\ピロン/
わわ、返信が早い…。
そう思って再び見ると、
『俺が迎えに行きたいの。じゃあ俺もう寝るねー、おやすみ!』
と返ってきた。
結局私がノーともイエスとも言えず、
翔先輩は寝てしまった。
やっぱり割と強引かもしれない…。
時計を見るともう0時を過ぎていた。
どんだけ私は、
今日の出来事に浸ってたんだ…。
今日はもう寝よう。
そう思って目を閉じた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。