第34話

34.勝ち目あり?否。④
888
2018/07/04 15:02




「あなたちゃん。お待たせっ」



「あ、遊佐っ、どこ行ってたの?」








数分たって走って戻ってきた遊佐。

遊佐はニッと笑って、
「手を出して」と言った。



言われた通りに手を出すと、
遊佐は私の手のひらになんかを置いた。





「これって…」







私の手の上に置いてあったのは、
会計を通した後の私の欲しかったリボンだった。






「欲しかったんでしょ?」


「えっ…でもっ、いいの?」


「いいよっ」


「ありが…「2人で何してんの?」






遊佐にお礼を言おうとした時、
聞き慣れた声に遮られた。





「あ、由真」


「あ、由真!見てこのリボン!可愛いでしょっ」


「あー、゛可愛い人がつけたら゛、可愛いな」





_____相変わらず遊佐は性格が悪い!

わざと「可愛い人がつけたら」、の部分を強調して言ってきた。




「で。そのリボンどうしたん?」


「由真と違って、優しい遊佐が買ってくれたんです〜」





嫌味っぽく由真に言うと、
何故か由真の顔が一瞬歪んだ気がした。
そして、なんかボソッと呟いた。





「……俺の考えすぎなのか…?」


「えっ?」



よく聞こえなくて聞き返したけど



「あ、別に。」



と流されてしまった。







「やっぱり、由真は遊佐の優しさを見習った方がいいよっ」


「だーかーら、俺より遊佐の方が裏g…ムグッ」


「由真、変なことは言わなくていいんだよ?」






由真が何か言いかけると、遊佐が由真の口を塞いだ。

あれ…さっきもこんな光景見たようなっ。






「由真は本当に油断も隙もない…」





由真の口を抑えながら苦笑いする遊佐。

遊佐は余裕そうに軽く笑ってるけど、
由真は軽く離せ!というように暴れてる。



明らかに遊佐よりは由真の方が強そうなのに…。
これが世間一般で有名なギャップというものだろうか…。








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大変お待たせしました、!


キャラの口調とか文がグダグダに
なってたらごめんなさい (T-T)


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