今年は色々あった中での誕生日だからね、特別なことをしたかったの。
優しく微笑んで私の頭を撫でてくれるから、何度も止めようかと思ったけど、粘ったの。
そしたら、誕生日を迎える30分前に妖しい笑みを浮かべたしょーから許可がおりた。
甘くて低い声で言うから私は小さくうなずく。
なんなら、3時間前くらいから放置されてたから口に唾液が溜まって大変なの。
トランクスから勢い良く飛び出てきたのはギンギンとそそりたつリトルしょー。
近づけられたから、食もうとすれば離される。
また同じことをされる。
いつもの高い声に戻るから顔を見ると、前歯を出して笑っていた。
催眠術に掛けられたように薄く開いていた口を大きくする。
そしたら、溢れた唾液が口の端から首へと伝っていく。
今度は棒読みで笑うしょー。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。