第4話

story 3

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2022/12/29 11:58

永瀬廉

俺、ジャニーズになるねん

あなた

……え、？

急な廉からのカミングアウトに頭が真っ白になる。

永瀬廉

オカンが勝手に履歴書送っとって、合格しとった。

あなた

廉も知らなかったの？

永瀬廉

おん、俺も昨日知った。

あなた

そっ、か、
頑張って

永瀬廉

なぁあなた…
俺ら、別れよか

あなた

は、？なん、で？？

永瀬廉

あなたにも迷惑かけるし、事務所に入るわけやし…

あなた

私のこと嫌いになった…？

永瀬廉

んなわけないやん。好き。大好き。
でも大好きやからこそ別れて欲しい
これが俺たちのためやから

あなた

ん、分かった…頑張ってね

永瀬廉

…おん。ほんとにごめん。

あなた

送ってくれてありがと

永瀬廉

じゃあ、な

廉と家の前で別れて、自分の部屋に駆け込んで大号泣した。

一生分の涙を流した気がする。



彼女として廉の夢を応援しないといけないのは分かってる。

でも素直に応援出来ない自分がいた。



廉に振られた時の絶望感は一生忘れることがないだろう。

廉のことを忘れるために、その時の私は必死になっていた。



そして4月3日

私たちが3年生になる4日前に廉は事務所に入所し、再び大阪へと転校した。