第11話

私はないでしょさすがに
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2020/11/15 11:21
武田一鉄
ちょっといいですかー?!来週の土曜日、青葉城西高校と練習試合、組めました!!
昨日の夜の出来事の余韻が抜けなくて、ついぼーっとしていて顔面に影山のサーブを食らった直後だった。


先生がとんでもない情報をもって体育館に駆け込んできたのは。
あなた
え"
まじか。


まじか。


まじかあああ…


おい、私情を挟むな藍原あなた。


及川徹と戦っても大丈夫だ藍原あなた。


遠慮なくぶっとばしてもらえ藍原あなた。


恋愛は恋愛、バレーはバレー。


しっかりわきまえろ!!
.

.

.


そして迎えた土曜日。
烏養繋心
2チームに別れて同時進行で戦うんだが、まず1チーム目…
「菅原、澤村、東峰、田中、西谷、月島、日向」



烏養の言葉に一瞬ザワつくメンバーたち。
菅原孝支
影山じゃないんですか?!
烏養繋心
もし本番影山に何かあった時、菅原がセッターで入っても皆と連携がとれるように練習だ。
「そして2チーム目、縁下、成田、木下、影山、山口…」



メンバーを読み上げる烏養が一瞬フリーズする。
烏養繋心
あ、やべ
澤村大地
どうしました?
烏養繋心
こっち1人足んねえな…
そうと分かった瞬間、烏養の視線がこちらへ向けられる。


まさかとは思うけど、私を出そうとしてないですよね烏養さん…?
その視線を追うようにして皆が私の方を見つめてくる。
あなた
え"、あの。え…?
ええ…?


「飛んだらダメだからね」


及川の言葉をはっと思い出して、唾を思わず飲み込んだ。

〜作者から〜


この藍原ちゃん、何やらワケありなんですよねえ。((ニヤリ

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