第3話

そのサーブ腕折れるやつ
19,123
2020/11/09 12:59
あなた
とりあえず飛雄ちゃんがいろいろ言いたいのもわかる。
あなた
まずは様子見させて。
影山飛雄
それより先に、アンタの実力が落ちてないかを見させてくださいよ。
烏養繋心
おーい、お前ら練習始めんぞ…って1人増えてる…!?
あなた
どうもはじめまして。藍原と申します。練習の前に、飛雄ちゃんが私の実力を見たいそうなので、少しお時間いただきます。
「菅原、ボール貸して。」
久々のボールの感覚に多少戸惑いながらも、2度床にボールを叩きつけてから両手で持ち、息を深く吸い込んだ。
左手に持ったボールを真上へ上げ、助走をつけて高く飛び上がる。


右手にボールが吸い付いてくる感覚。


吸い付いてきたボールをネットの向こう側目がけて思いっきり叩く。
パァンっ


まるで破裂音のような激しい音がして、弓矢のごとく弾かれたボールは、


気づいた時には反対側のコートに転がっていた。
山口忠
ジャンプフローター…サーブ、!
日向翔陽
大王様みたいな、サーブだ…!
影山飛雄
及川さんにサーブ教えたの、藍原さんだからな。
全員
ええ?!
烏養繋心
あ、あんたいいなあ!!ぜひうちのマネでもいいから入ってくれ!
あなた
ご安心を、最初からそのつもりです。
そう言ってニヤッと笑ってみせた。
〜作者から〜
ひゅうがなつはバレーは大の苦手ですし、コートに立った試しなんてありません😇

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