電話番号とメールアドレスを書いた小さな紙を手渡すと、嬉しそうにぱっと顔を輝かせた。
そう言ってにししっと笑ってみせると黒尾は、「あなたちゃんのケチ〜」と口を尖らせた。
.
.
.
皆のバレーを見て思った。
一生懸命な人は輝く。
果たして今の自分はどうなのだろうか。
バレーから逃げて、人を避けて。
そんなダサい生き方耐えらんないね。
ついにそう切り出した。
よし、私も久しぶりにコートへ舞い戻ってみるか。
『今回ので再度靭帯断裂した時は、戻って来れないかもしれません。』
そう言って、2人に怪我の経緯を話すこととしたのである。
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