第14話

どうしてかな
16
2021/09/04 03:40
















和side







あぁ……いつの間にか朝だ。学校行かなきゃ。



行きたくないな。



私を売った人と一緒に生活だなんて無理だよ。



昨日は寝れなくて、



和『行ってきます.........』



隼弥「お、やっと来た……ってなんだぁ?辛気臭い顔して」



和『大丈夫だよ…!』



そう言って無理やり笑う私の顔は歪だったと思う。



隼弥「ッ!……じゃあ行くか!」



和『だね!』



桜也「あ、和〜隼弥〜」



和『…………』

来た。私を売った張本人。



桜也「ん?和………今日は一段と顔色が悪いわよ?」



和『…ッそっか、!でも心配しなくても平気!』



桜也「……そう?ならいいんだけど……」


本気で心配しているのか偽っているのか………

桜也は今まで私たちに何個の嘘をついてきた?

教えてよ。



和『…ーーでさぁ……‪w‪w』



うん。いつも通り。変わらないいつもの私たち。



隼弥「それであいつがーー」



和『あ、いいとことんなよ!!』



隼弥「長ったらしく話すお前が悪い‪w」



和『どう思う!?桜也!、』



桜也「…‪w‪wどっちもどっちよ‪w」



和『え……嘘でしょ……!』



変化なんか無ければよかったのに。

私たちには「変わる」なんて言葉は必要無い。




そう思ってるのは私だけ?



誰か教えて。







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



放課後、桜也を誘う。




今日は一緒に帰る。



和『てかさ……ずっと桜也いなくて隼弥と喋ってばっかだったんだよ!?』



隼弥「んだそれ!俺じゃ不満みたいな言い方…!」



和『事実。』



隼弥「はぁ!?もう帰んねー」



和『……え、ホント?』



隼弥「いや、嘘に決まってんだろ…!」



和『よかった……』



隼弥まで私から離れるのかと思った。



桜也「あ、私こっちだから」



和『うん、バイバイ!』



隼弥「じゃーなー!」









そこから隼弥と時間をかけて喋った。









和『隼弥は……離れないでね



隼弥「え?」



和『ううん!なんでも!』



和『じゃあね!』



隼弥「う、うん………」



私から隼弥がいなくなったら私が私じゃ無くなるような気がした。

プリ小説オーディオドラマ