もう…なんなの?
言ってることほとんど嘘だなんて…
じゃあ全部、嘘でいいんだ?
私は、泣いた。
あいにく、家には誰もいないし。
自我を捨てて、泣きじゃくった。
やっぱ、嘘だったんだ
一緒にいて楽しいだとか、ありがとうだとか、
嫌いじゃないだとか…
なんで嘘言うの…?
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………朝…?
部屋が暗くて、よくわからない。
眠い目を擦り、ぼやける視界の中で見つけた部屋の窓のカーテンを開ける。
外は真っ暗で、スマホで時間を確認する。
時刻は、午前3時30分を指していた。
とりあえず、制服のままで寝ちゃったので、シャワーを浴びることにする。
シャワーを浴びた後、髪を乾かそうとドライヤーを手にし、鏡を見た。
鏡に映った自分は、目が真っ赤に充血していて、瞼も腫れていて、酷いぐらいに隈ができていた。
ともかく、こんなんじゃ明日は学校に行けないな…
もう一度、寝れる分は寝とかないと。と、ベッドに入ったが、朝まで眠れることはなかった。
仕方ない…仮病使うか
これで…よかったのかな
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side洸哉
そういえば…今日凛休みつってたな…
「今日休みつってたけど、大丈夫?」
……
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side凛
スマホ弄る気にもならないなぁ…
ピコン♪(通知音)
スマホを見るけど、通知はなにもきていない。
その時、ちゃんとLINE見てればよかったな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!