そういえばさ、前からの疑問なんだけど、
洸哉好きな人いるって、言ってたような…誰なんだろ?(前聞いたのは過去のことだし)
なんなんだよ…まじで
期待させるだけ期待させて、
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今日習字…か…サボりたい…気力ない…
色んな思い出がある、滝上公園に足を運ばせる。
異様に騒がしいな。誰かいんのかな
恐る恐る公園の入り口から広場の方に目を向けると、
嘉那と、奈美と、優輝と……
なぜやつ(洸哉)がいる…!?
まぁおかしくはないが…
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嫌い…か。
そりゃそうだよね。
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なるべく会いたくなかったんだけどね…
おい、今目合ったよな。
目逸らすけどさ。なんだかなぁ…気まずいというかなんというか。
周りに流されながらも、さりげなく嘉那の隣(洸哉の真後ろ)にしゃがみ込む。
自分でも聞き取れないぐらいの声で囁く。気がつかなくていいよ。
…そうか
やっぱ全部嘘だったんだ。
この涙は家までお持ち帰りすることにした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!