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第12話

裏話
今日もまた同じ日
白いベッドの上で横たわる
カーテンの隙間から漏れる白い光
少しカーテンを開くと、眩しくて目を細める
でも少しでもカーテンを閉めると、辺りは暗くなってしまう
目が光に慣れてくるとしっかり目を開ける事ができるようになった
「眩しいなぁ」
そういえばあの時も今日みたいに晴れてたな
「もう少しで2年…か」
あと1日、時間が経てば…
…最期はあいつの笑顔が見たい
来てくれるって、言ってくれたから。
___「凛…!!」
声だ。
人の声。
でも…
「…あれ」
女の子の声だ。
「…磨衣か…」
「そうだよ…」
「ふふっ…あいつならよかったのに…」
「いいじゃん…」
「だって毎日のように来てくれるじゃん…」
「そうじゃなくて…聞いて」
「…どうしたの?」
「…あいつ、
…事故にあったんだって」
「……そっか」
「…馬鹿だなぁ…」
「…よかったの?」
「大丈夫だよ…向こうで言えるはずだからさ」
「でも、私より先に逝ったのは許せないな〜…w」
「……」
「……来てくれるって言ってたのに…」
「……やっぱり大嘘つき」
「…凛高校行かなくてよかったの?」
「ん〜…少し楽しみだったけどね〜…w」
「そっか〜…てか、まだあいつの事好きだったんだ?」
「当たり前じゃん…w」
「…」
「凛、名前ちゃんと覚えてる?」
「覚えてるよ?なんでそんな急に?」
「呼んであげて…あいつからの、お願いだって」
「…いいよ。」
「…洸哉。これでいい?」
なんだか急に瞼が重たく感じる。
完全に閉じて開かなくなった時、わかった。
あんなに死にたいって思ってたけど、こんな感覚だったんだ。
「…ありがとう…おやすみ…凛」
磨衣の言葉が聞こえた頃には、声も出せなくなってた。
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実はあの話、向こうでの話なんだ。
どこからがこの世で、どこからがあの世なのか、ほとんど区別できてないけど。
でも私は知ってる。
______全部夢だった事。
この世での夢、あの世での夢。
区別がつかないわけだ。
幸せな夢だったな。
私の脳みそが創り出した“嘘”だったとしても、幸せだったな。
…大好き。
ここがどこの世界だろうと、この気持ちは嘘じゃない。