片想い。
一方的な恋愛。
お互いを想っていなければ
愛とは言えないはず。
「何もかもわからない」
「何を考えてるのかわからない」
人に、何のために口がついているのか。
伝えられる言葉があるなら伝えようよ。
わからないなら聞けばいい。
言いたいんなら言えばいい。
でも
「「なんで言えないんだろう」」
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side凛
やだなぁ。
ずっと片想いだなんて。
何にもやる気起きないし
何もかも面倒だ。
でも学校に行かなくちゃならない。
隣にはあいつがいるし…
しゃーない…
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嗚呼…憂鬱だ
…なんそれw
話しかけてくるクラスの女子らを潜り抜け、自分の席に着く。
だけどもちろんの事、そいつは隣に座っている。
ピアノはもうバッチリだし、セリフとか全部頭に入ってる。
はずなのに…
全てのことが面倒になり、前まですごい楽しかったピアノでさえ、憂鬱になっていた。
思わず机に突っ伏して、ため息が出る。
それもそうだ…
私が担当するピアノの曲とは別に、合唱の方の伴奏もあって、偶然私の担当したピアノは私以外誰もいなかったんだよね…w
なんで平然としてられんだ。貴様。
なんだ?こんなに意識してる私がおかしいか??
ともかく…もう一踏ん張りだ…頑張らなきゃ
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もうほんとだるい
いやぁぁぁ今日はいよいよ本番だよぉ〜
こっからまじ暇。
ここで凛の無駄なスキル!目を開けて、1ミリも動かずに眠る!!
おやすみ
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おはよう。もう少しで終わるはず
はいベストタイミング〜
そしてこの寝起きの良さ。
はい私このあとピアノ弾くんでね。
待機してます。
〜♪〜
おし。いっちょやるべ
〜♪〜
出だしは順調。出だしは。
〜♪〜
ちょっとミスった。立ち直ったからいいけど。
〜♪〜
なんとか終了…
端折りすぎじゃね?って思った?
私も思った。
(教室に戻る)
あいつは、「秘密だよ」と言うように、口元に手を当てた。
…なんで気づいたんだろ…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。