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第10話

💞
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2022/10/15 07:28
久しぶりにあの日の夢を見た。

そう、あの夏の真昼の屋上で、
太陽の光を浴びながら、
好きな人を目の前に、
俺は情けなく顔を真っ赤に染めていた。

そう、この夢は。
俺の彼女、夜谷あなたが俺に告白してくれた夢。

これはただの夢。

でも現実にいたあの日の俺にとっては、
本当に夢の世界にいるみたいで
状況が把握出来ていなかった。

だからだ。

情けない声で"はい"と返事をしてしまった。

あなたは彼氏ではなく彼女になってくれたのに、
俺は自分からあなたに告白したことは無い。

会話では好き、大好き、愛してるは言えるが
勇気のない俺は目を見て真剣に言えない。

どうやら、あなたを犯している時の俺の方が度胸がありカッコイイらしい。

これは俺の意見だからあなたがどう思ってるかは知らないだけど、
少し自分が嫌いになっていく。

(なまえ)
あなた
ロボロ、大好きだよ…
夢の中でも聞こえるあなたの声が
俺はとてつもなく愛おしい。

これは自信が無い彼氏と愛おしい彼女の夢

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