彩香に応援され、屋上のドアを開けた。
ガチャ((開く音
ドアを開いたら部活のユニフォームを着た大久保がいた。
(あれ、暇って言ってたけどもしかして部活だったのかな?)
大久保はユニフォームを着て部活を切り出して屋上に来てくれた。
夕陽が君を照らして汗が光って見える。
今の大久保はあんまり見ない姿のせいか、凄くカッコ良く見えた。
「あ、返事…」
と切り出してきたのは大久保。
緊張しているのか私の顔を見ない。
「あ、あの、私ね。」
「うん。」
返事をOKするだけなのに凄い緊張する…
「私、こないだの返事…お、おっけー…です…」
「え、ほんと?」
「うん、私も大久保のことが好きです。」
言えた!ずっとこの言葉がいいたかったんだ。
なぜか私は言った途端涙が溢れてきた。
すると、大久保はびっくりした顔をして
「え?泣くほど緊張したの?笑」
「そ、そりゃあね!」
「まじか!でもめちゃ嬉しいなあ~これからよろしくな!じゃあ…俺、部活あるからグラウンドに戻るね」
「あ、うん!」
大久保が屋上のドアを開けようとした時私は
「あ、部活…頑張ってね…!」
はにかみながら私は言った。
思ったよりも噛んでびっくりした。
すると大久保が満面の笑みで
「おう!じゃあな。」
バタン((扉の締める音
「ついに、言えた…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!